C18) ブータンの着物

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2008年7月のブータンの旅では、パロのホテルで、ブータンの民族衣装を、着て見ることになった。男はゴ。女はキラ。ブータンでは、公式の場所に行くときには必ず、民族衣装をきる。ゾン(お役所)で働く人の制服は、民族衣装が義務付けられている由。お祭りの会場で、民族衣装でないのは観光客だけ。

男性のゴは、日本の着物とほぼ同じ。呉服のゴと考えると、呉越同舟の呉から、北と南の日本とブータンに、同時に伝わったのかも。ゴは、筒袖の日本の着物と同じく、直線裁ちだが、オクミの部分がない。広幅の織物4枚で、出来ている。まず着物と同様に羽織って衿を合わせ、衿下についている紐を結ぶ。真直ぐに手を下ろして、前身頃と後身頃の縫い目を掴み、真横に引っ張りながらたくし上げ、おはしょりを造る。引っ張り揚げた縫い目を後ろに回し、タックを造って、紐で結び、おはしょりを整えると出来上がり。紐の位置は日本の女性の着物と同じような高さ。おはしょりの中は、かなり広いポケットになる。ブータン人はこのポケットを物入れとして、フル活用。時にはお弁当まで入る。画像

公式の場所では、ゴの上にカムニと呼ばれる襷をかける。一般人は白だが、それぞれの地位に応じて襷の色が決まっているとか。

着心地は日本の着物と変わらない。袴をはくときと同じように、裾を持ち上げて着ているので、裾が絡まることはない。奴さんの尻はしょりと同じで、活動的。左の写真は僕と現地ガイドのセラブさん。右の写真は、部屋に戻って、日本風に着てみたもの。どちらも違和感が無い。因みに、袖口に出ている白い衿は、下に着ているチュゴと呼ばれる襦袢の袖を折り返したもの。

面白かったのはゴをたたむ時。裾を縫い目の通りに4枚重ねにして、ぱっと振ると、きれいに襟元まで、4枚重ねになる。これを4つにおれば、30秒でたためる。日本の着物のややこしいたたみ方とは、雲泥の差である。着物の難点である、「たたむ」作業を簡素化しているブータンのゴ、これからの日本の着物に、取り入れたら、若い人にも普及するかも。

この着物は、遠山の金さんのように、右肌を脱いでも良い。チベット方式の活動スタイルである。

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