介護施設のカラオケ

僕の通っている介護施設には、しばしばカラオケの時間がある。この目的は、できるだけ大声を出すことにより、嚥下能力を保つこと。一般のカラオケは、得意な歌を披露したり、競ったりして、雰囲気を楽しむことが第一目的だが、介護施設では健康維持が第一目的。音痴でも調子はずれでも、大きな声で歌うことに意義がある。年寄りになると、誰でも低音や高音が出なくなるし、音程が外れたり、テンポが狂ったりする。上手下手は問題ではない。元気な頃には、カラオケなど行ったことのない僕だが、介護施設では下手でも、恥ずかしがらないで、声を張り上げて歌う。狭い家の中で、大声をあげるのは近所迷惑だが、広い介護施設の中なら、問題はない。

介護施設のカラオケは、皆が大声を出すことに意義がある。音痴や調子外れの人も参加させる事に意義がある。でも、空気の読めないKYさんは何処にでもいる。音痴の人が歌ていると、それに正しい音程を重ねたり、その人の目の前でタクトを振る動作をしたり、足で拍子取ったりする。これをやられると、音痴の人は萎縮してしまって、もう歌わない。音痴の人が歌っている時には、黙って聞いているのが、介護施設のカラオケのエチケットではなかろうか。介護施設では、いつも黙って坐っているだけの人が多い。そんな人を会話やカラオケに誘うのも、介護施設の役割の一つかもしれない。

お昼前お口腔体操の時間に、童謡や唱歌の歌詞が配られ、アカペラで皆で合唱。こちらもカラオケに負けない良い企画だと思う。

因みに僕は、ひどい音痴ではないが、時々音を外す。音符も読めない。でも大声だけはまだ出る。空手で腹から声を出す練習をしたお蔭かな。

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