風三郎 日舞を習う/リハビリ日記

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zoom RSS M27)東京農工大学科学博物館

<<   作成日時 : 2017/08/03 17:37   >>

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 デイサービスから、東京農工大の小金井キャンパスにある、科学博物館に連れて行ってもらった。この博物館は、繊維博物館が建て直されて、平成24年10月にオープンし、無料で一般公開されているもの。これは、僕が脳出血で倒れた以降の事なので、僕にとっては初めての訪問。まごころクラブから新小金井街道を通って、中央線の南に出て、中央線に平行な道を博物館まで行ったが、このあたりは武蔵小金井駅の南口開発のおかげで、様変わり。近所のことなのに、すべてが新しく見える。

 僕の大学受験時代は、国立大学の試験日が1期と2期に分かれていた。そして農工大は国立の2期校。滑り止めに受験を考えて調べたが、1期の志望大学に受かったので、2期校を受けることはなかった。もう60年以上昔の話だが、そんな事もあってか、農工大にはなんとなく親しみを覚える。

 戦前の日本からは、多くの絹織物が世界中に輸出された。戦争で日本からの絹の供給が止まると、その代替品として、ナイロンの開発が促進されたという話は有名。日本の絹の品質は世界一。そんな絹を作る技術の発展を促したのが、農商務省の蚕業試験場から発展した東京繊維専門学校である。東京帝国大学から分離した東京高等農林学校と、この繊維専門学校が、戦後の学制改革で合併して出来たのが、東京農工大である。そんな関係で、この博物館には日本の繊維産業の貴重な資料が多い。因みに、高等農林学校は、現在、農工大農学部として、府中キャンパスにある。

 今回の展示でまず目に入ったのが国芳の浮世絵。養蚕の風景と子供達のあどけない姿を画題にしたもので、江戸末期から明治にかけての農家の様子が伺える。こういった養蚕や機織に関連した浮世絵が、この博物館には450点以上あるという。時々展示替えをするようなので、機会があればまた訪れたい。テーマを絞った浮世絵の収集と言う点では、ガス・ミュージアムの、ガス関係の浮世絵のコレクションと双璧をなすかもしれない。

 いろいろな種類の蚕の繭(マユ)の標本があった。僕が子供の頃に見た昭和の繭は、品種改良されたもっと大きなもの、明治の頃の繭は小さかったらしい。現在は工場で、繭が処理されて絹糸が取り出されるが、僕の子供の頃には、家の鍋で繭を煮て、絹糸を取り出した。煮えた蛹のあの嫌な臭いが思い出される展示であった。このほかにも、祖母が紡いでいたような糸繰り機や、足踏み式のハタオリ機の展示もあった。懐かしい。

 僕にとっての新知識は、現代の高速織機は日本で作られるが、その殆どが発展途上国への輸出だということ。最新の高速織機では、1分間に500本以上の横糸を織ることが出来るという。昔の足踏み式では、手でシャトルを飛ばしていたので、1分間にせいぜい20本しか織れない。現代の高速機械は、シャトルがなく、圧縮空気で糸を飛ばす由。進歩がないように思えた繊維産業も、僕の知らない間に、トンでもない大進化を遂げていた。

 車椅子での博物館見学は、自由に動き回ってゆっくり見られないという難点はあるが、日頃外出に機会がない老人にとっては、生きているという実感の得られた知的な時間であった。

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