無防備日本とノーテンキ

 脳出血の後遺症である右半身麻痺の治療のため、毎週2回30分ずつ、健康保険適用の、訪問マッサージを受けている。居間にマットレスを敷いて、横たわり揉んで貰うのだが、50過ぎの男性マッサージ師は話好き、手と口は別々の目的のために、絶えず動いている。その彼が面白いことを言い出した。

 日本は外国からの攻撃に対して全く無防備だという。全国に分散している存在する原子力発電所に、ミサイルを打ち込まれたら、日本中が放射能で汚染されて、人の住める場所ではなくなってしまう。そんな危険な原子力発電所のある場所は、世界中に公表されており、戦争でなくても、テロリストの攻撃目標になるかもしれない。日本の安全を確保するためには、迎撃ミサイルや、原子力発電所を警備する軍隊が必要ではないか。

 「うん、確かに無防備で危ないね。でも地震や火山の噴火だって、同じことが起きるよ。原発だけではなく、石油の備蓄基地だって危ない。そうなったら、日本はもうお終いだね。」「政府は何か考えているんでしょうね。」
 「考えても、どうしようもないから、諦めているんじゃないの?」
 「ヤッパリ、日本沈没ですかね。」
 「軟弱外交で、敵を作らないことが、精一杯と言うところかな」
 「情けないですね」
 「うん、オリンピックに合わせて、東京大地震が来るかも。僕みたいな身体障害老人は、早めにオサラバした方が幸せかな。災害の時に、若い人の足手まといにはなりたくないからね。」
 「そうですね。でも子供や孫達の世代が可哀想ですね。」

 会話はここで終った。残念ながら、これが日本の現実である。戦争にでもなって、原発や石油備蓄基地だけでなく、富士山や浅間山の噴火口に、ミサイルを打ち込まれたら、地震や噴火が誘発されるかもしれない。他にも危険要素は限りなくある。一つ一つ考えていたらきりがない。まあ、ノーテンキに過ごすしかないでしょうね。

 僕が生きているあと10年くらいの間に、自然災害が起きる確率と、戦争が起きる確率は、同じくらいかな。

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