ドンド焼き(さぎちょう)

 今日1月15日は「ドンド焼き=左義長」の日。今日でお正月の「松の内」がおわり、明日からは、農作業をはじめる日。正月の松飾りや書初めを外し、村の鎮守の神様の境内に村中が集まり、皆で焼く。村の竹薮から切り出した青竹でやぐらを組み、ヒバの葉を積み上げる。火が放たれると、炎が鎮守の森の上にまであがる。ヒバの香と青竹の爆ぜる音を聞きながら、大人は酒を酌み交わし、子供は村から配られるミカンを食べながら、鏡餅やサツマイモが焼けるのを待つ。冬のキャンプファイアーは、心までも暖まる。

 あれからもう半世紀以上、世の中は変わった。都会では焚き火が出来ない。外した松飾は「燃えるゴミ」に出すしかない。折角書いた書初めも、ドンド焼きで天高く舞い上がらせ、字が上手になるように祈ることも出来ない。都会育ちの孫達は「冬のキャンプファイアー」の楽しさを知らない。学習塾などと言う変なものが、孫達を心を蝕んでいる。

 僕は良い時代に生きたなあ。

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