墓参旅行(3)トヨタ産業技術館など

 11月5日、昨日と同じように、7時に食堂にはいって、ゆっくりと一時間かけて朝食。帰りの荷物を作って家に送るとちょうど良い時間になった。トヨタ産業技術記念館が9時30分にオープンするので、それに合わせてタクシーに乗る。ホテルで呼んでくれたタクシーの運転手がぼくと同じ小島さん。話をしたら岐阜の加納高校の後輩とのこと。笠田の遊水地の話も出た。世の中は狭い。別れ際に、「先輩どうぞお元気に」と声をかけてくれた。

 名古屋の観光バスのルートにもなっているトヨタ産業技術記念館は、豊田佐吉の織機部門と、その息子章一郎の自動車部門で構成されている。その二人の業績だけではなく、日本の繊維産業と自動車産業の歴史がわかるように、展示されていて、非常に興味深い。でも僕には、繊維産業館のほうに興味があった。自動車狂の長男一家なら、自動車館だろうが、ヤッパリ時代の差かな。

 原綿から、綿を糸に紡げる状態にするためには、種やゴミを取る事と、繊維の向きを揃える必要がある。これだけのことなのに、大きな機械で何工程も必要だということを始めて知った。この大きな機械を動かすには動力がいる。インドの原綿がイギリスまで運ばれ、ランカシャーで織物にされた理由がわかったような気がした。

 織機については、多少の知識はあったが、係員の説明を聞きながら、歴史的に眺めるとまた興味が深い。昔の織機は横糸を紡ぐシャトルの糸がなくなると、機械を止めてシャトルを交換しなければならなかったが、豊田自動織機は、そのシャトルの交換を自動的にできるようにした。樫の木で出来たシャトルを、じっくりと見せてもらったが、新しいシャトルから自動的に糸先を引き出すために、糸の通る道に微妙な細工が施してあった。連続運転の鍵は、どうやらこのシャトルの構造にあったらしい。それにしても、こんな微妙な細工が出来たのは、日本の木材加工技術が高かったのだろう。現在ではもう出来る人がいないらしい。

 産業技術館で昼食の予定だったが、落ち着いた店が見つからなかったので、則武の森で探すことにした。産業技術館から則武の森まで、紅葉の始まったかえで並木を、車椅子で押してもらう。則武の森では、日曜市のテントが並んでいた。その中の花屋に、キングプロテアの切花が置いてあった。南アフリカのカーステンボッシュ公園で、パートナーと一緒に眺めた懐かしい花である。カフェ・ダイヤモンドデイズで昼食。落ち着いた雰囲気で、キッシュが美味しかった。

 昼食後、クラフト・センター4階にある、則武ミュージアムで、オールド則武を観賞。明治から大正にかけて、アメリカへの輸出向けに作られた、豪華な陶器のコレクションである。因みに則武は日本陶器発祥の地の町名。もうこれだけ豪華な陶器を作れる職人がいない。

 則武の森からタクシーで、名古屋駅新幹線口に出て、帰宅。今回の墓参旅行、娘達は入場料を払ったが、僕達老人は、水族館以外は無料。ちょっと申し訳ない。

 写真は子供達が送ってきたら追加します。

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