デイケアの余暇プログラム

 身体は悪いが、ボケはさほど進んでいない、デイケアの爺さん仲間で、デイケアの余暇プログラムについて話題になった。個別リハビリや、入浴や昼食、団体体操などは、時間もやることも大体決まっているから、あまり議論にならなかったが、それ以外のゆとりの時間のプログラムに不満が続出した。「介護職員は、勝手に決めたピントはずれなプログラムの押し付けで、利用者の希望や意見に聞く耳を持たない。そのくせ、介護職員は手馴れぬプログラムつくりに悩んでいるらしい。」という点では、意見の一致を見た。

 個別リハビリや入浴は全員が一度に出来るわけではないので、時間差が出来る。従って、個別リハビリや入浴のない時間は、いわば順番待ちのゆとりの時間である。この時間に、運動機械などで自主トレーニングをする人もいるが、ごく少数の比較的元気な人に限られる。あとは、手持ち無沙汰で、介護職員の主催する、団体体操やお遊戯に参加するしかない。利用者の趣味や好み、体力やボケ具合は千差万別。利用者全員にピントを合わせたプログラムなど出来るはずがない。しかし、利用者がテンデンバラバラに行動したのでは、安全管理の面で問題がでる。そこで、介護職員は、レベルの低いプログラムに全員参加を求める。ボケの多いデイサービスなら、レベルの低いプログラムは絶対必要だろう。しかし、デイケアの参加者は、介護職員が考えているほど、ボケていないように思われる。昼休みの自由時間の皆さんの動きを見ていると、安全面での問題も、まず無いと思う。

 比較的ボケの少ない人たちには、昼休みのように、マージャンや囲碁将棋といった遊戯を自由に楽しんでもらうのも良いかもしれない。昼休みに彼等が生き生きとして楽しんでいるのを見ると、ボケ防止や手先のリハビリになっているような気がする。五目並べやオセローを楽しんでいる女性もいる。昼休には、コーヒーを前におしゃべりを楽しんでいる女性も多い。昼休みの時間を延長して、おしゃべりの時間を楽しんでもらうのも良いかもしれない。おしゃべりはボケ防止になるばかりか、言語機能回復訓練や咀嚼機能回復訓練にもなる。無口の男性は言語機能の回復が遅れている。そしておしゃべりは、欝の防止にもなる。これらの自然のリハビリには、介護職員の手間は殆どかからない。ゆとりの時間のプログラムとして、昼休みの経験を生かすことをお勧めしたい。

 カラオケや皆での合唱、体験談や昔の思い出を語る会、などは定期的にあって良い。週3日の利用者が多いので、月水金と火木土は同じプログラムが望ましい。第1週はカラオケ、第二週はお話会、第三週は合唱会と言うように決めておけば、計画が立て易い。現在、カラオケは月の一度程度しか行われていないので、利用日とカラオケの日が重ならない人もいる。

 先日亡くなったKさんが、小平の昔話をしてくださった時には、利用者仲間が興味深く聞いた。僕が車椅子で新幹線の旅をした体験談やタンゴセラピーの話をした時も、それなりに好評だった。介護職員がその気になって探せば、毎月一人や二人は話せる人がでてくるだろう。話す人にとってはボケ防止にもなる。自分の話を聴いてもらいたい人は結構多い。介護職員は一人で悩まないで、もっと利用者に相談したら良い。一見ボケているように見える人でも、結構良いアイディアを持っている。

 7月4日のこのブログに書いたように、外部からのボランティアに来てもらうのもいい。介護保険でも、「活動と参加に焦点を当てたリハビリテーションを推進すること」を目指している。利用者と地域社会との交流を推進することは、利用者の社会復帰にも役だつ。地域社会から孤立したデイケアは、いずれ崩壊する。

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