第9章 4)家の改造工事(介護保険の支援)

画像 リハビリ病院では、執拗に家の改造工事を勧められた。退院の一ヶ月ほど前に、一時帰宅の日が設けられ、リハビリ療法士と、業者が家庭訪問。安全の見地から、アドバイスをするという。久しぶりの帰宅なので、これは嬉しかったが、人の指図で、自分で設計した家の改造工事をする気はない。でも、入院中は敢えて抵抗することなく、アドバイスだけは受けることにした。

 門から玄関までの、ガレージ脇のアプローチの手摺、玄関の階段のスロープ化。玄関のかまちの手摺の設置、廊下、寝室、風呂、トイレなどの手摺の設置、ベッドから起き上がるための手摺の設置などなど、最大限の工事が推奨された。一週間返事を保留してから、「工事は、家を建ててもらった業者に頼むから」と言って断り、その業者からは、トイレの取り外しのできる肘掛と、掘炬燵から立上がり用の持運び可能な手摺と、寝室から廊下に出るための平行棒の3点を、介護保険のリースで借りることにした。毎月のレンタル料は、1割負担なので、3点合わせて1000円弱。とりあえず、これだけあれば、何とか動ける。あとは退院後に、ゆっくりと考えて、工事内容を決めることにした。風呂用の椅子は介護保険で購入したが、これは自己負担が2000円ほど。

 1月に退院、手摺工事が完了したのは、3月中旬。何度も見積りをとっているうちに、計画がどんどん縮小、最終的には、9本の手摺の取り付けだけになり、総工事金額は20万円以下に抑えることが出来た。その9割まで、介護保険で払い戻してくれるので、実質2万円以下の出費である。玄関から門までの工事は、しなくても、何とかなると思えるようになった。もしリハビリ病院入院中に、工事を決定していたら、20万円を超えた分が全額自己負担になるので、100万円以上の出費は免れないところであった。

 この工事、入院中の最初の計画ではエレベーターも考えていた。でも、かなりの大事になりそうなので、計画を放棄した。結果的には、この判断は僕のリハビリに役立つことになった。このブログを再開してからは、パソコンのある2階の書斎まで、毎日2-3回、上り下りしている。この知らず知らずの運動が、健康維持には良かったらしい。因みに、エレベーター工事の最初の見積もりは約400万。ずいぶん甘く見られたものだと思う。入院中に工事を頼まなくて良かった。待てば海路の日よりかなである。

 写真は庭のアジサイの花、秋にもう一度色付いた。2009.10.11.

                                第9章 脳卒中のアフターケア(日本の医療制度)

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